HEADER
検索更新情報サイトマップ English Chinese


   
バックナンバー一覧はこちら >>

成形メーカにおける3次元CADを利用した提案型企業への脱却 (第1回)


親和工業株式会社 会社紹介


秋元亮二氏

親和工業株式会社常務取締役。特級プラスチック成形技能士。
私ども親和工業株式会社は、全国でまだ数少ない、特級プラスチック成形技能士が2名在籍し、 豊富な人的ネットワークにより、プラスチックに関するお問い合わせは、如何なる事でもご相談いただける会社です。クリーンな環境(クラス10000)のもとに、最新鋭の設備を完備し、徹底した合理化により、高品質で安定した製品を、リーズナブルな価格でご提供することをモットーとしています。2003年1月にISO9001を取得済みです。

親和工業へのお問い合わせは・・・

住所: 埼玉県川口市西川口6-7-14
TEL: 048-251-3843 FAX: 048-255-4959
E-mail: shinwa.akimoto@nifty.com
URL: http://homepage3.nifty.com/shinwa/

     
事業内容
 
医療関連製品の成形・食品関連製品の成形・バイオ関連製品の成形 他
 
医療関係製品 バイオ関連製品  
食品関連製品  
   

2次元CAD導入当時の仕事の流れ

  2次元CAD導入当時は、ラフスケッチや製図図面をもとに取引先や、金型メーカとやりとりを行っていました。
   
 
2次元設計時の流れ
   
 

1999年、AutoCAD-LTを導入し、手書き図面のCAD化を図りました。しかし、2次元CADでは単なる電子ドラフターにすぎず、CAD導入のメリットを実感できませんでした。 また、 2次元CADデータでは3次元の製品を表現するには限界があり、図面打ち合わせだけではあいまいな確認になってしまう、という問題がありました。

   
  ■ 発注メーカはラフスケッチによる「製品イメージしか持っていない」
 

 ラフスケッチから製品寸法を導きだすことも成形メーカの仕事になっている

  ■ 金型手配を成形メーカが行なっているが、打合せの主導権は金型メーカが持っていた
 

 メンテナンスは成形メーカの仕事であるが、型費の交渉のみを行なっていた

   
  成形メーカとして、試作品や、3次元CADでモデリングした目視で明確に確認できる形状を提供することに、重大な意味があると考えました。この賃加工体質からの脱却を図り、提案型企業へ成長するために、成形は「ものづくり」中核であるという理念ものと、3次元CADを中核としたシステム構築をはかりました。
   

3次元CAD導入のきっかけ

  私どもの会社は20名ほどの小さな町工場ですが、この厳しい時代を勝ち抜くため設備投資をしてまいりました。丁度そのころ、あるメーカ様が意匠ものの製品検討をされており、いくつかの会社で断られていた案件を弊社が頼まれました。

弊社の場合、お客様から金型込みでお仕事を頂くわけですが、お客様のコスト意識が高まる中、成形メーカとしての利益を出すには、成形サイクルを高め、成形品の品質を高め、また金型寿命を延ばし金型のメンテナンスをいかに最小にするかがキーとなっています。

成形品の品質を左右するのは70%が金型であり、成形条件で解決できるのは約30%というのが私の感覚です。

弊社は何社かの金型メーカと付き合っていますが、3次元CADのCADCEUSを導入する前は、ほぼ金型メーカの都合で金型構造が決定されていたのが現状でした。

CADCEUS導入直後はよく金型メーカさんとけんかしました。金型構造に関して、要望を入れると「こんなランナーとゲートで入るわけがない」とか、「水管の位置が悪い」とか。こちらは金型において、まだ素人同然で相手はプロなわけですから、なかなか理解してもらえず、最後は弊社がうまくいかなかったら改造費をもつという条件でやっと削ってもらいました。そういうことを延々と繰り返しているうち、やっと金型メーカさんの方でも、弊社の言うことに一目置いていただけるようになりました。

よって弊社では金型支給の仕事は受けません。もうかりませんから(笑)。

ものづくりの問題点は、お客様は製品イメージしか持っておらず、樹脂の特性を知らないため、図面を引けても、成形できるか分からない点です。

成形メーカにとって一番大事なCADの要件は、複雑な製品でも正しい形状が作成でき、設計変更に素早く対処できることです。次に、後工程にそのままデータを利用できるもでのでなくてはなりません。3次元CADの操作に時間が掛かりすぎては本末転倒になってしまいます。
   

3次元CAD選定

 

3次元CADの選定にあたり、以下の点を考慮しました。

   
  ■ モデリングが容易で表現力が豊かであること
 
あくまで本業は成形であり、モデリングは付加価値追加の作業
また、ミッドレンジなどでは表現力が未熟で成形メーカの要求に応えることが困難
     
  ■ メーカからの3次元データ支給に対応できること
 
受注機会の向上
     
  ■ 樹脂金型メーカに実績が多いこと
 
どうせモデリングするならそのまま金型に使えるデータにしたい
結果的には納期短縮&型費低減に繋がる
     
  ■ 成形メーカ向けの機能が準備されてること
 
容器(ボトル) ・ 設計支援 ・ CG
 
見積もり支援:体積計算、多彩な断面作成、肉厚検査、最小R検査、勾配検査
 
インジェクション金型設計機能 (オプション)
 金型部門を持つ成形メーカには必須
 成形専業メーカにおいても金型メーカーとの打合せなどに力を発揮
     
  ■ メーカのサポート体制がしっかりしていること
 
自分は3次元CADの素人であることを自覚
   
  CADCEUS採用成形メーカとして、試作品や、3次元CADでモデリングした、目視で明確に確認できる形状を提供することに重大な意味があると考えました。
   

事例紹介(1)

 

弊社が最近受注した事例をごらんください。

   
食品ケース
 

グミ菓子を入れるケースです。当初の容量では、下の写真のようにグミをいれてみると隙間ができ、輸送中にグミが壊れる可能性があるということが、弊社が提出した光造形モデルにより事前にわかりました。

また、ここには掲載していませんが、もともとはグミの取り出し口が丸型だったのですが、発注メーカの設計変更で四角型に変わりました。CADCEUSのパラメトリック機能を使ってモデリングしていたので、急な設計変更にもすぐに対応でき、度重なる設計変更にもかかわらず短納期でものを納めることがメーカに喜んでいただくことができました。

(参考) CADCEUSの容器(ボトル)設計支援コマンドを利用すると容易に容量計算などが可能です。

 
協力 : 竹本容器株式会社 様
 
製品3面図
プレゼン画像
製品3面図
発注メーカプレゼン用
3次元モデルデータ
金型
成形風景
製品
金型
成形風景
製品
   
    第2回につづく・・・
     
 
お問合わせは こちら

All Rights Reserved. Copyright© 2002-2008 UEL Corporation