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ミッドレンジCADとCADCEUSの違い (第2回)


前回に続き、K.Sデザイナーの嶋田様に、CADCEUSをご採用・ご使用いただいている理由について、ご使用中のミッドレンジCADシステムとの違いをメインにお話しを伺いました。

聞き手 : 日本ユニシス・エクセリューションズ(株)メカニカルソリューション事業部営業ニ部 鈴木

 
 K.Sデザイナー様 プロフィール
設立 :
2002年6月
メイン業務 :
3D金型設計
得意分野 :
3Dモデル
業務履歴 :
平成14年尼崎工業会様
「なんやねん」製品設計委託、等
連絡先 :
06-4867-0127
嶋田氏
   
 

パート作成

鈴木 :
型割、型設計など、金型業務特有の業務における、ミッドレンジCADとCADCEUSの違いについて、日頃のご感想をうかがえますでしょうか?
   
嶋田氏:
ではパート作成から説明します。

現在使用しているミッドレンジCADでは面の境界線を利用して面が貼れないため、スケッチ線を面上に作成しなければなりません。製品形状上にパートラインを作成するのが面倒な上、ワイヤ線作成のコマンドがプアなため製品形状によっては作成が困難です。

また苦労してパートラインが作成できても、押出しサーフェスコマンドが結合した線に対して使用できないといった問題があります。
   
 
       
 
コーナ部のPLLINEを
1本化して
PL面作成に使えない。
 
LINEを別々に押し出した場合、
上図のように
面がうねってしまう。
   

型割り

嶋田氏:
金型では型割りを行わなければなりませんんが、現在使用しているミッドレンジCADでは、モデルを分割すると別ファイルになってしまいます。

つまり分割してできた駒の数だけファイルが作成されてしまいます。 1つのファイルに複数のパーツを持つ事が許されていないためです。
   
鈴木 :

CADシステムによってデータ構造は大きく違います。一概にどのデータ構造がよい、とはいえないと思いますが、1ファイルに複数のパーツを持てないと、ファイル数が増えてしまいますね。

CADCEUSでは、ワイヤ、サーフェス、ソリッドなど、違うタイプの混在も可能です。

   




ボタン穴など成形形状に穴のある形状では、穴を埋める面を作成しなければならない。

しかし、 左図のように穴を埋めるような飛び地になってる面は、一つの複合面として扱えないため、一括でパート分割ができない。

このような 穴の多い形状をパート分割するのは大変です。

 

移動

嶋田氏:
もっとも驚いたのは移動コマンドがないことです。

移動を行うためには製品上に原点を作成し、生ファイル以外のIGESなどのファイル形式で一旦出力し再読み込みをしないといけません。
   
鈴木 :
要素を移動するだけで、それだけの工数がかかるのですか?CADCEUSからはちょっと考えられないですね。
   

加工用図面作成

嶋田氏 :
3次元データを図面化してワイヤデータをそのまま加工データとして使いたい場合がありますが、下図の部分が自由曲線となってしまい、円弧として認識させることができないため、穴あけやワイヤカットの加工データ作成ができません。(IGES等で読み込んだデータの場合)
   
 
 
       
赤線の部分が自由曲線となってしまう。
   
鈴木 :
CADCEUSでは、解析線←→自由曲線を1コマンドで変換できるので、加工データ用に最適な線を準備することが可能です。
   

そのほかに・・・

嶋田氏:
以下のような部分で、ミッドレンジCADには使いづらさを感じます。
   
 

左図のような形状どうしが接するような形状は、コマンドがエラーになり面を作成できません。
   
 
 
       
 
ミッドレンジCADで作成。
このような蓋のような形状も、意図どおりに作成することが難しい。
 
このようなドーム面が
本来欲しい形状。
CADCEUSで作成。
   

まとめにかえて

鈴木 :
詳細なご説明ありがとうございました。

お使いのミッドレンジだけで金型のお仕事をするのは少しきつそうですね。
   
嶋田氏:

独立当初、簡単なデモを見てミッドレンジタイプのものを購入致しましたが、実際に触ってみないと、なかなか細かいところまでは分からなかったのが現実です。

誤解しないで頂きたいのはミッドレンジが全て使えない、といっているのではなく、自社の業務にあったCAD/CAMをご選択いただくことが大切だと思います。

3次元CAD/CAMの導入検討にあたって、金型設計業務のお客様が本当に必要な機能が実装されているかどうかを見極めるときに、今回の私の体験談が少しでもお役に立てれば幸いです。

最後に、弊社では製品3D設計やプラスチック金型設計といった業務を行い、3D金型設計を得意分野にしております。

設計業務やNCデータ作成でお困りでございましたら、お問い合わせを頂ければ幸いです。連絡先は最初のプロフィールをご覧下さい。

   
鈴木 :
今回は貴重なお時間を頂戴いたしまして、ありがとうございました。
   
   
「ミッドレンジCADとCADCEUSの違い」はこれで終了です。
 

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