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CADCEUSを中核としたエンジニアリングシステムへの取組み(第2回)


ものづくり差別化のポイント

 

CAD/CAM導入当初より弊社は、3次元CADの重要性を認識しておりました。CADCEUSを採用した最大のポイントもそこにあります。IT関連技術を利用し、いかに効率的かつ高精度な金型造りをしていくかが国産金型メーカーとして、他社との差別化をしていくポイントの一つだと思っています。

CAMの加工技術については、精度は向上してきましたし、ノウハウを溜め込む事でどんどん自動化・高速化できますが、CADでは、担当者の知識を結集して創意工夫し、熟練技術者のもっているノウハウをいかに折り込んでいけるかが今後ますます必要となっていくでしょう。CADCEUSの導入で、各工程で必要になる「面」を柔軟に作成できるようになり、現場での最終仕上げ工程で手が掛からなくなりました。合わせて製品精度の向上、納期短縮も実現しております。もちろん、製品精度の向上と納期短縮には終わりはありませんので、この点には妥協せずこれからもどんどん進めていきます。

我々プレス金型業界では、「板(鉄板)は生き物」とよく言われます。わずかな条件のちがいや時間の経過などでそのすがたを変えてしまいます。その板を精度の良い製品に加工するための道具が金型です。その金型を造るための技術や環境を含め、あらゆる意味で技術進歩のスピードは速く、今持っているノウハウを蓄積すると共に、常に情報を求めつづけ更新し続ける必要があります。私達はソリッド設計や板成型シミュミレーション等々の技術も、貪欲に継続検討しております。今後リリース予定のCADCEUSナレッジ機能にも大きく期待しております。

また、既存の熟練技術者の経験値をIT技術と融合させ、最新技術を積極的に取り込むことで、海外との差別化を図りたいとも考えております。小さな企業では個人に与える役割と責任が大きくなります。大企業の細分化された組織の中での仕事(ものづくり)と比べて、仕事の全体を見渡すことができます。小さな企業が大手企業と対峙したときには「どれだけ幅広く仕事が見えるか」で差を出すべきだと思います。

時には大胆な発想もありの、高付加価値・高技術な仕事(ものづくり)ができることで、他社には真似できないものづくりの技術を蓄積したいと考えております。反面、失敗も多いかもしれませんが、町工場の力はここに在ると思います。

弊社ではCAD/CAM担当者が加工現場で打ち合わせをする事がよくあります。これにより、上流から現場を理解したデータ作成が可能となり、なおかつ機械加工現場との連携がスムーズになり、情報のフィードバックがとても早く実施できています。

 
 
CADCEUSを利用した基本的な製作工程

工程設計/型設計 Die-Layout/CAD
Die-Layout/CAD

製品の加工工程を設計し(工程設計)それに基づいて金型を設計します。

 

モデリング Modeling
Modeling

工程設計に基づき各工程の形状データを作成します。

 

加工データ作成 CAM
CAM

モデリングした形状データを元に金型の形状加工データを作成します。

 

形状加工 Machining
Machining

形状加工データにより大型マシニングセンター等で形状面の加工を行います。

 

仕上げ加工 Finishing

ハンドワークによる面仕上げや部品の組付けなどを行います。


試し打ち Tryout
Tryout

実際にプレス機で試し打ちを行い動的確認及び、成形性の確認等を行います。

 

検 査 Inspection

試し打ちにより得られたパネルの品質検査を行います。


     

CADCEUSに期待するもの

 

president平成12年、Windows版CADCEUSの導入を契機にCAM経路計算をモデリングマシンからサーバに分離しました。モデリングマシンにはCAMMANAGERのみを実装することで、各モデリングマシンからの加工指示を可能にしつつ、経路計算時の負荷低減と加工指示の効率化を実現しております。

但し、このCAM集中管理運用では、飛び込み作業時や突発的なタイミングでの加工指示の際、サーバの加工指示情報をクリアする必要があります。この問題を解決する手段として、新製品であるC/CAM−SOLVERの導入を具体的に検討しCADCEUSのネットワークでの効率的な運用をますます加速させていきたいと考えております。 同時にソリッド設計の本格導入や板成型シミュレーションの導入検討も始めています。

今はCADの機能が豊富な時代です。この状況だからこそ、使い手側がいかに自分の会社の製品に合った、またコストを意識したデータを造るか、という工夫が、会社の生き残りさえも左右する重大な事になると思われます。現場の″匠″をCADに移行するといった、現場技術との一体化を実現した者が、今後の勝ち残り組となります。これからがCADの真価が問われる時代となるでしょう。

     
    「CADCEUSを中核としたエンジニアリングシステムへの取組み」はこれで終了です。
     
   
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