CPSSとは? (1)


CPSSは「プレス金型ソリッド設計用標準データ整備コンソーシアム(Consortium for Press DieStandardized Data by Solid )」の略称です。

CPSSは自動車メーカ、金型メーカ、金型部品メーカその他 現在 計39社の会員企業により運営されており、会員はグループA(金型メーカなど)、グループB(自動車メーカ)、グループC(金型部品メーカなど)、賛助会員の4つのグループに別れており、日本ユニシスも一会員になっています。

CPSS事務局からはすでに1600点を超える部品のデータが整備され、グループA会員に配布されており、グループA会員はCPSSから配布された金型標準部品のソリッドデータを金型設計業務に有効活用することが出来ます。

     

1.はじめに

  4年前(平成10年)の9月17日に設立総会が開催され、正式にスタートをした「プレス型ソリッド設計用標準データ開発コンソーシアム」Consortium For Press Die Standardized Data By Solid、略称:CPSS(以下文中はCPSSと称す)に関し、その4年間の活動内容に関しての総括と今後継続する活動の方向性を本稿では紹介する。
   

2.設立の目的と現状

 

(1) 設立の背景

  今ほど中国の脅威が叫ばれていなかった4年前でも、自動車業界を中心にデジタルファクトリの実現が急務とされ、金型工場においてはソリッドデータを中核にした、金型製作工程全般のデジタル化が期待された(図1:ソリッド設計データを中核としたトータルシステム)。
   
 
   
 
図1 : ソリッド設計データを中核としたトータルシステム
   
  具体的には、金型設計のソリッドデータ(図2)を、FMC用ポリ加工のNC化、構造部の一次加工、型の強度計算、機構部品の干渉確認などに活用することにより、工程間でのコンカレント化により、革新的な短納期・低コスト実現を目的としました。その為の切り札として、金型設計のソリッド化を進めることが開始された。
   
 
 
     
図2 : プレス型構造部 ソリッドデータ
   
   

(2) 設立の目的

  しかし金型設計のソリッド化には大きく2つのハードル(準備)がある。

  1つ目は、標準化と標準データの準備である
  2つ目は、設計者のソリッド操作の習熟である

2つ目のハードルの克服は、各金型工場及びCADベンダの努力に期待するとし、1つ目の標準データの準備に関して、準備・登録する作業をコンソーシアムのメンバ各社の共同作業・会費負担で実施することにより、低価格・短納期でデータを整備することを目的に設立したのがCPSSである。

さらに本整備作業に併行して、自動車メーカ、部品メーカ毎に個々に存在する部品の規格を調整し、日本の金型規格(米国:NAAMS、欧州:VDIに準ずる規格)として民間主導で世界に発信したいとの高い理念をもって設立された。
   

(3) 現状

  データ整備数2672点、標準化検討活動、研修活動等の各種活動は累計で82回に及び、会員皆様の絶大なる協力で成遂げられた大きなプロジェクトとなった。

このコンソーシアムの具体的活動成果は以下で述べるが、4年前には想像しなかった、金型の超低価格化、中国からの脅威等、大きな環境変化の中で、残念ながら日本の金型工場のソリッド化は、大手自動車メーカを除くと満足なレベルまで達していないのが現状と言わざるを得ない状況である。

その要因としては、

  ソリッド設計の効率が従来法を超えていない
  ソリッドデータを生かす後工程のシステム化が導入されていない
  現場、外注先とのデータ基準での業務フローが確立出来ていない

等の多くの課題があげられる。
   
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