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CADCEUS CAM 技術講座(1)  面沿い加工編


CADCEUS CAMでは3次元加工を行うための様々な機能を提供しています。今回は日本ユニシス(株)でCAMの開発リーダーを務める藤井より、面沿い加工活用のためのノウハウをお伝えします。

     

面沿い加工とはどのような加工方法ですか?

  藤井
    3次元形状なりに加工するための加工方法です。

高い加工品質を確保するために、加工する形状の特徴(流れ)に沿って加工する「形状なり加工」が行われます。例えば下図のホイールアーチはアーチ状にパスを走らせ、壁形状は上辺と底辺の流れ方向にパスを走らせます。
   
   

従来、この形状なり加工は、線投影加工あるいは壁加工により実現され、多くのお客様から好評を得ていました。

しかし、同時にいくつかの問題点も指摘されてきました。 線投影加工、壁加工の良さを引き継ぎ、問題点を改め、より一般的な加工法として提供しているのが「面沿い加工」です。

     

面沿い加工と線投影加工の違いは何ですか?

  藤井
    線投影加工は、工具軸に垂直な平面上で、等ピッチになるように作成した線群を、形状に投影して経路とします。作成された経路の経路間ピッチは、等しくはなりません。

面沿い加工では、オフセット形状(形状を工具半径分だけオフセットしたもの)上で、経路は等ピッチになるように作成されます。
   
     

面沿い加工の優れている点は何ですか?

  藤井
    高速加工が可能になります
中仕上げ工程に適用することで、加工後の残り代が一定になり、仕上げ工程での高速加工に適しています。 また、渦巻き型の経路を作成すれば、エアーカットが非常に少ない加工になります。

仕上げレスが可能となり工数が大幅に削減されます
仕上げ工程に適用すると、カスプが一定となり、仕上げレスへ近づけます。

適用範囲が広い
必要に応じて様々な経路パターンを作成することができます。

工具接触位置
指定した範囲線上に工具が接触する位置(工具接触位置)まで、必要十分な経路を作成します。
     

面沿い加工を使う上でのポイントを教えてください

  藤井
    大きく3つのポイントがあります。1つ目のポイントはガイド線位置での面法線ベクトルの振れによる影響を少なくなるようにすること、です。
     

面法線ベクトルの振れによる影響を少なくなるようにすること??

  藤井
    それでは項目に分けて説明しましょう。

オフセット型面沿い経路の求め方

ガイド線は、形状の面法線ベクトル方向に工具半径(正確には、+残し量)分オフセットされ、1本目の基本経路になります。

1本目の基本経路を、オフセット形状上で指定ピッチ分オフセットして、2本目の基本経路を作成します。このオフセットを繰り返して経路を作成します。
   
    起きやすい問題

ガイド線付近の面法線ベクトルに振れがあると、1本目の基本経路のヨタリが発生します。このヨタリ(あるいは折れ)が発生すると、これを順次オフセットするため、ヨタリは増幅され加工上は好ましくない経路になります。
   
    注意すべき箇所

 ・ガイド線がキャラクタラインを跨ぐ場合
 ・最外郭線をガイド線とする場合(最外郭線付近で面の折れがあることが多い)
     
    望ましい使い方

キャラクタラインを跨ぐガイド線は、なるべく作らないで、キャラクタラインをガイド線にしてエリアを分けます。また、ガイド線の2次元投影(1ガイド/オフセット)を利用するのも有効です。

2次元投影を指示すると、ガイド線を面法線ベクトル方向にオフセットするのではなく、オフセット形状上に工具軸方向から投影します。よって、1本目の基本経路は、面法線ベクトルの影響をほとんど受けません。
   
     

面沿い加工のあと2つのポイントを教えてください!

  藤井
    それは次回お話いたしましょう。
     
   
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